売れない実家の処分方法の正直な話

空き家問題が深刻化。

かといって売れないんだからしょうがねえじゃん……という人はまだいい。それだけ努力しているのだから。

問題は売れないという切実な悩み。

なぜ売れないか?

口悪くなるのを恐れずに言うと価値がないからです。

ただ価値というのは人によって変わります。

トイレットペーパーの芯がメルカリでは売れます。子供の図画工作に使うので。

つまり不動産も人が変われば価値が出る、買ってくれる人がいます。

つまり売れない実家の処分方法は以下のような人(会社)を探す必要があります。

  1. とにかく引き取ってくれる
  2. 実家に価値を感じてくれる

もういまさら実家を高く売りたいという希望はないでしょう。

多くの人は処分できたら御の字。価格はもう無料でもいいという人がたくさんいます。

まず問い合わせる候補先はこんな感じが定番。

  1. 地方自治体(市町村役場)
  2. 実家の隣近所
  3. どんな物件でも買い取りますアピールの業者
  4. 空き家バンク
  5. お寺

いらんから国に返すよ~という希望に近いのが「相続土地国庫帰属法」という法律の制度。

ただ土地だけです。国も古い建物は管理がめんどいからいらないんです。嫌われる実家の悲しみ。この時点でもうなんか嫌になる人も出てくるはず。切ない。

結局は建物を自分負担で解体しないといけないし、土地の条件も結構細かい。まあ本当にどうしようもない土地はアウト。

そして意外とお金がかかる(最低20万円以上)。

さらに相続で取得した土地であることが条件。若気の至りで買って後悔した田舎の土地とかは国ノータッチです。

ぶっちゃけこの制度でどうにかなる土地なら売買できそうな気もします。

地方自治体(市町村役場)

実家のある場所の役所に「引き取って」と問い合わせる。

これほぼ100%門前払い。

一般的に不動産というのは価値があってあればあるほどお得な感じがしますが、実際は管理という手間が存在するため必ずしももらって嬉しいものじゃなありません。特に価値が低い不動産の場合。

役所なら役所名義の土地もあるしいいじゃないか?

と思いますが、役所名義になると役所が管理する義務が生まれます。

例えば市名義の道路。穴空いていて放置されていたら「役所は何やっとる!!俺らの税金でメシ食っとるくせに!!」と怒るオジサンが出てくる。

だから役所でさえ「もらって嬉しい不動産」じゃないと寄付は受け付けません。

よくある建売で開発された区画。コの字型に家が建ち前の道路ができがちですが私道になることが多いです。私道というのは道路だけど公じゃないから自分で管理しないとダメな道路です。

なので役所に寄付して実家を処分というのはほぼ無理なんです。

役所がもらってヒャッハー!ありがとう!!なんて喜ぶ不動産なら既に高く売れています。

実家の隣近所

かなり可能性がある候補先。

庭や畑。物置などに使う人がいます。声をかけると関心を持ってくれる人がいますが、相当値段は叩かれるでしょう。まあ処分できたらO.K.という人なら最適な売却先かも。

ただ建物はいらない。土地だけならな~って人もいます。

建物が古いと特にそう。維持管理にコストと手間がかかるため敬遠されがち。

となると解体費用が必要になります。

古い一戸建てでも100万円からは見ておいたほうがいいとされます。重機が入れる入れないとかでも費用は変わってきます。

相続財産なのに負担が出てしまうなんてことも。

どんな物件でも買い取りますアピールの業者

実際に買い取ってもらえるケースはもちろんあります。ただ不可能なことも多くあります。

慈善事業で買い取るわけじゃないので、どうしても買い取った先に利益が出そうじゃない物件だと厳しいです。

問い合わせるのはダメ元気分で。

空き家バンク

日本全国に空き家が増えまくってできた空き家のデータベースサイト。

ここに登録しておくことで関心のある人が声をかけてくれる可能性があります。

しかし似たような物件が山程あり、どれ見ても同じに見えてきます。ここから関心を持ってもらうには相当何かがないと不可能。望み薄ですが何もしないよりはという手段です。

お寺

地元のお寺は大地主ということは珍しくなく、それならウチの実家も引き取ってくれないか?という話。

ですが結局費用が問題になるため、墓地の隣接土地だったり寺の運営に役立つような物件じゃないと厳しいです