自分で持ち家や土地を宣伝して買主や借主を見つける方法

不動産を売りたい、借りてくれる人を見つけたい。

となると不動産屋さんに頼むのが普通です。相当知識がある人でも不動産屋さんに依頼しています。

では自分で宣伝するという手段はありえるのか?

というとあります。

まず宅地建物取引士(通称「宅建」)の資格がなくてもいいのか?というと、売買や賃貸を業として行うときは資格免許が必要です。

業としてというのは、いわば商売としてやるかどうかです。繰り返しお金を得る目的で売買したりなどです。

ただし、自分のアパートとか賃貸物件を貸してお金を得るビジネスに関しては宅建が不要となっています。そこら中にいる個人の大家さんが宅建免許を持っているわけじゃありません。

なので宣伝自体に免許とかは不要です。

ただ過大広告とか虚偽内容を宣伝すると不動産とは関係ない法律に触れるなどしてアウト。ここは当たり前ですけどね。

個人が自分所有の不動産を宣伝して買主、借主を見つける方法として考えられるのは以下の通り。

  1. 営業する
  2. チラシを撒く
  3. ネットの不動産サイトに掲載する
  4. 自分でWEBサイトを作り掲載する
  5. SNSに掲載する
  6. ジモティーに掲載する

こんな感じ。

営業

これは主に田舎などで隣近所の人が買ってくれるかもしれない、という希望がある場合に取る行動です。

実家が空き家で放置されている、不動産屋さんに依頼しても売れない。

そんな物件でも隣近所の人は買ってくれるケースがあります。

営業と書きましたが、単純に隣近所の人に「いかがですか?」と声がけするだけのことです。

他エリアまで出向いて声をかけても不審者扱いになるだけなので注意。

チラシを撒く

これも近所限定。不動産屋さんに相手にされないような物件でどうしようか……?というときに、隣近所に良ければ買ってもらえませんか?とお伺いを立てる感じ。

お得です!販売中!!

みたいな宣伝内容ではなく、このような状態なのでもしご興味あれば……といった内容で。

つまりさっきの営業と同じ。

不動産屋さんに依頼して売りてや借り手が見つかるような不動産の場合は逆効果の可能性あり。

チラシを見た人が「売れないのかな?借り手ないダメな不動産なのかな?」

と思われて後で不動産屋さんが仕事する時に障害になるかもしれない。

また、チラシ投函することが迷惑行為と取られる可能性。そしてマンションやアパートの場合、郵便受けに入れるには敷地内に入る必要があるため住居侵入罪が成立する恐れもあります。

だからかなり限定的な手段。

ネットの不動産サイトに掲載する

SUUMOやHOME’Sなど不動産を検索したら必ず出てくる情報サイト。

これらは不動産会社向けが基本です。個人は受け付けていなかったり。

というか、利用料がかなり高いので個人が利用する意味はありません。個人が自分で手持ちの不動産を宣伝する場合ほとんど1軒だけでしょう。そのために利用したら赤字でとんでもないことになります。

そもそも不動産業者でさえ利用はしたことあるけどコストが合わなくてやめたというところが結構多いです。売れる、借り手がつく不動産だど威力を発揮しますが、微妙な不動産だと月額利用料だけがかさんでしまい赤字になってしまうことが多いからです。

個人が利用するとしたら、月額固定費がかからない、かつ個人登録が可能で露出もそれなりにあるサイトが条件となるでしょう。

しかし実際のところそんな条件を満たす不動産情報サイトはほぼ見当たりません。

自分でWEBサイトを作り掲載する

一番低コストかつ可能性も広がる方法です。

今やWEBサイト(ホームページ)は知識がなくても作れる時代です。いろんなツールやサービスが出ています。

そこに物件の情報や写真を掲載して見てもらえるチャンスを作ります。

問い合わせ先は自分でもいいし、もし任せている不動産屋さんがいるならそこへの連絡先を伝えてもいいでしょう。不動産屋さんへの連絡先は必ず不動産屋さんに同意をもらっておきましょう。

SNSに掲載する

WEBサイトはGoogleなどの検索エンジン経由で見てもらうことが増えますが、今この検索エンジン経由のアクセスは非常に難易度が上がっています。

不動産について検索したらSUUMOやHOME’Sみたいな大手サイトばかり見えるでしょう。あんな風に大手しか上位に表示されない仕組みになっているため、WEBサイト作りはかなり工夫が必要。

でもX(Twitter)やInstagramなどは個人でもバリバリに露出が可能です。もちろん簡単ではありませんが検索エンジン経由より100倍楽。

ただSNSはWEBサイト経由に比べて気軽なため冷やかしやトラブルが起きやすいのも事実。あくまで物件の紹介にとどめて、具体的な場所は明かさない運用方法がおすすめ。

ジモティーに掲載する

利用者がどんどん増えているジモティー。不要なものを掲載して引き取ってもらう人を探すサイトです。

不動産の掲載も結構見ます。もちろん対価ありでもO.K.

簡単な情報しか載せていない物件が目立つので、不動産情報サイトに掲載するような詳しい内容だとチャンスは広がるかも。ただジモティー利用者が不動産を求めている確率は低いので期待はあまりできないか。

個人が不動産集客をするなら自前のWEBサイトか、固定費がかからず低コストな不動産情報サイトへの掲載がベストでしょう。